日中音の懸け橋プロジェクト


こうべ邦楽ワークショップでは、2028年(令和10年)に日中平和条約締結50周年を迎えるにあたり、国内だけでなく中国各地において、こうべ邦楽合奏団+中国民族楽器による演奏会を企画しております。


【中国への想い】


こうべ邦楽ワークショップ代表名村が初めて中国を訪れたのは22才の大学生の時、第2回近畿専念洋上大学の一員として、日中平和条約締結から3年目の創生記の中国でした。

 

邦楽に用いられる楽器の多くは、中国から渡来した楽器が、長い年月を掛けて改良され、和楽器として演奏されています。奈良正倉院に残されている国宝・螺鈿紫檀五絃琵琶は、現存している世界で唯一の唐式五絃琵琶で、中国で民族楽器の展示会では必ず写真が展示されていると言っ

ても過言ではありません。

 

天平時代以前から日本・中国との間で交流が行われ、日本の文化の礎になった証の一つです。名村は5歳の頃から箏を始め、初めて訪れた中国に邦楽のルーツを感じ、何時か中国で演奏活動に取り組みたいという思いは、ここから始まっています。

 

現在、中国では尺八ブームとなっておりますが、その礎を築かれたのが、故神崎 憲氏でした。神崎氏が指導した中国の方々は弟子・孫弟子を含めると200人を超え、中日友好協会の要職に就かれている方もいます。神崎氏から尺八の伴奏として、中国同行を求められ2011年から中国での演奏活動を始めました。小さな演奏活動から始め、中国で知己を得た方々のお力添えで、少しずつ活動を広げております。

 

【こうべ邦楽ワークショップ 中国での活動履歴】

こうべ邦楽ワークショップでは2014年から在上海日本国総領事館のお力添えをいただき、邦楽合奏団演奏会をコロナウィルス禍で中断を余儀なくされるまで、毎年開催しておりました。

昨年、ようやくコロナが収まり、合奏団による公演を再開いたしました。

今後も、中国各地でワークショップ、公演、学校授業を行って参ります。

 

【上海領事館公演】

上海総領事館広報文化センター邦楽合奏団演奏会 2014年~2019年

2014年 和楽器豪華絢爛:美しい和の調べ演奏・体験会

2015年 和楽器体験 日本の伝統音楽の調べ

2016年 邦楽演奏会&演奏体験ワークショップおよび上海総領事表彰

2017年 上海甘泉中学校演奏会(総選挙の為、会場変更)

2018年 秋の邦楽ワークショップ ~音と舞の共演~

2019年 秋の邦楽ワークショップ ~悠久の響き 深淵な尺八の音色~

(コロナのため中断)

2024年 秋の邦楽ワークショップ 再開

 

【上海領事館関連】

邦楽合奏団の訪中に合わせて、総領事館での演奏会だけでなく、一人でも多くの方々に邦楽に接して欲しいと考え、上海・蘇州各地で演奏会・デモ演奏を開催しております。

2015年~2019年出 蘇州ジャパンブランド箏演奏

2016年~2019年  無錫市国際櫻週間開幕式 出演 

2017年 上海総領事公邸 春の茶会出演 ・ アジアカヌー連盟総会レセプション出演 

2019年 青島ジャパンブランド演奏

 

【在中国日本人学校での取り組み】

在外で学ぶ日本の子ども達に日本の伝統文化に接して理解を深めて欲しいという思いから、日本人学校においても公演と授業に取り組み現在3校で開催しております。コロナで中断しておりましたが、2023年から再開しています。

 

蘇州日本人学校公演&授業 2015年~2019年・2023年~2024年

杭州日本人学校公演&授業 2018年~2019年・2024年

青島日本人学校公演&授業 2019年・2025年

 

【上海理工大学日本文化センター日本箏講座】

上海理工大学日本文化交流中心では、日中友好交流演奏会だけでなく、箏講座の開設をし、日本文化に興味を持つ学生に毎月指導を行っておりました。

 

 


【こうべ邦楽ワークショップ 今後の活動       日中平和条約締結50周年に向けて】


明治以降、日清戦争をはじめとする不幸な時代を経て、日本・中国が国交正常化50周年を迎えるあたり、中国の皆様に広く邦楽を聴いて頂きたい。中国で生まれた楽器が海を渡り、日本で改良されて和楽器となった音色に触れ、日本と中国とのつながりは50年ではなく、約1300年前に長屋王(天武天皇孫)が、唐の高僧・鑑真に宛て手紙 「山川異域 風月同天」の頃から悠久の流れとして、これからも続いて行く事を願って、邦楽合奏団演奏会を各地で行いたいと考え、2020年初頭に外務省までご相談に伺いながら、コロナウィルス禍で中国での活動を中断せざるを得ない状況となりました。

 

2023年に入り、コロナウィルス禍の制限もようやく解かれ、活動再開を目指して準備を進め、2024年2月天皇誕生日レセプションより演奏活動を再開致しました。

 

2022年の日中国交正常化50周年には間に合いませんでしたが、2028年(令和10年)に日中平和友好条約締結50周年を迎えるにあたり、日本国内・中国各地に於いて、こうべ邦楽合奏団+中国民族楽器による演奏会を計画しております。

 

これまでの中国国内の演奏活動から一歩進んで、和楽器だけでなく中国楽器との合奏を考え、作曲家高橋 久美子氏に和楽器と中国楽器による合奏曲を委嘱しました。2024年4月『中国と日本〜音の懸け橋メドレー』<茉莉花、さくらさくら、採茶扑蝶、八木節>が出来上がりました。

♪日中音の懸け橋♪(髙橋久美子作曲)


<茉莉花、さくらさくら、採茶扑蝶、八木節>

指揮:高橋 久美子(作曲家)

尺八: 山上 明山・大釋真佐俊・高橋 創・酒井夏実

:   名村茂代・太田由美子・菊葉真うさぎ

三絃: 内田道子

琵琶: 大久保雅由

打楽器:久米見奈子

 

胡弓: 尼子結衣

今後の演奏活動


~日本国内演奏会 予定~

2025年 春/東京公演   秋/大阪公演

2026年 春/金沢公演   秋/大阪公演

2027年 春/福岡公演   秋/大阪公演

 

 

~中国国内演奏会 予定~

演奏会開催希望予定地 各都市2公演を予定

[北京]

①北京大使館

②一般市民対象演奏会

石家庄

①  河北省師範大学音楽院

[上海]

①在上海日本国総領事館文化センター公演 

②  上海理工大学公演「中日友好交流音楽会 和風雅韻」

[蘇州]

①蘇州日本人学校公演

③  一般市民対象演奏会

[青島]

①青島日本人学校公演

②一般市民対象演奏会

その他、外務省と協議の上、開催地を決定する。

主催:外務省・大使館・領事館

演奏内容:邦楽合奏団と中国民族楽器演奏家の客演を迎えての日中合同合奏・体験ワークショップ

大使館・領事館内ホールでの演奏だけでなく、ジャパンディ等広く一般市民が参加出来るイベント、地元政府が開催するイベントの一環としての演奏参加等。

日本人学校・日本企業での演奏、大学等、教育機関での演奏